2009年07月18日

中村文昭詩集『オルフェの女 螢、海と空の帚木』感想文集 2

詩人・吉田美和子さんからいただいた、
中村文昭詩集『オルフェの女 螢、海と空の帚木』の感想のお手紙です。


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なんといってもその豊穣・多産に驚きました。去年いただいたばかりであったので──。「召喚」ということばに畏れを感じます。

ふつふつたるもの・にじむもの・雪片のごとくふるもの… であるのでしょうか。そのなかに立ち去る詩人の後ろ姿が幻視される詩集でした。


私などは雑駁な日常雑感の雑文狂歌のたぐいしか書きませんので、どうもわからぬのですが、人間存在の原型性というのは、やはり父・母・子であったり男と女であったりするのでしょうか? 私の憧れるのはだれもいない沙漠や竹林、石や雲の虚無であったりするので、本気に詩を書こうとすると言葉までが風化し、衰亡してしまいます。


  いまこそ分ったのです──帚をにぎる掌の
  温かさこそ詩のこよなき素材


しばらくこの「賢者の言葉」を考えてみようと思います。


私がうふっ! と声をたてて喜んでしまったのは「眠り猫耳をたててて夏至祭」のさりげない道標であったり、美しい眩暈を感じた「鬼灯 i」の白抜きの活字だったりしました。もうすこしまとまったことを申し上げたかったのですが、一読してから時間がたってしまって、取り落とした感想のありかをうまく探し出せません。


                       2009.4.27 吉田美和子

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中村文昭詩集『オルフェの女 螢、海と空の帚木』
http://home.catv.ne.jp/dd/ekosikai/books/orfenoonna_hotaru.html

☆この詩集は「秩父で遊ぶ chichibu de asobu」で
 中村文昭自身も朗読いたします。
http://home.catv.ne.jp/dd/ekosikai/info/info200907event.html
posted by えこし会 at 02:40| 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする