ご報告が大変遅れましたが、先月8/26〜28にかけてえこし会夏合宿を行いました。
何枚かの写真とともに合宿の様子をご紹介したく思います。

えこし通信10+8号に掲載するための長澤延子特集座談会より。
前夜から雨が降り続いていた箱根では、東京とは全く違う静寂が流れていました…。

最初に、明治から現代に至るまでの、詩と詩人たちの変遷を説明しながら、
現代詩における長澤延子の位置づけについて、文先生が話をして下さいました…。

戦後の詩人たちが確立しようとした「主体性」とは何だったのか。
そして、長澤延子のそれについて、自分自身の問題を交えながら
ひとりひとり、想うところを語りました…。
…それぞれの声に乗るようにして、鈴虫や烏の鳴き声が遠くから響いていました。

唯心論や唯物論の問題なども交え、4時間近くにわたって続いた座談会。
最後に、長澤延子の遺言とも言える作品「寄港日誌」を読んで終わりを迎えます。
出帆だ、
のこされたわずかな生命はこの叫びだけに向ってもえる
出帆だ。
この意欲に満ちた肌シャツを私は人に知らさず
黙々と何度か洗い流したか。
出パンだ。
帆を張り錨をあげ
もう二度と寄港はするまい
最初の港、そしてこれが最後の港。
白い船腹が青い海に美しすぎる。
疲れた魂は海に抱かれて目を閉じる
出パンだ。
もう二度、寄港日誌は開かれない港へ。
白い帆。
帆にはらむ潮風。
(長澤延子「寄港日誌」一部抜粋/『江古田文学68号』(2008年発行)より)
座談会は、10月発刊予定の『えこし通信10+8号』に掲載予定です。
是非お手に取って頂きたく思います。
その夜、疲労をかみしめながら、ささやかな打ち上げ。

8/1が花さんの誕生日だったので、遅ればせながらお祝いをしました。
花束は私のチョイスでしたが、
冉さん・史さんから揃って「こういう花を選んだんだー、驚いたー」との感想。
以前、史さんの誕生日でも同じことを言われました。
どう捉えるべきでしょうか…。
来月10月は冉さんの誕生月ですが、「2度あることは3度」になるのか。
自らに乞うご期待。

史さんからの「ルージュの伝言」

…と歯ブラシのプレゼント♪
「え?」と一瞬戸惑う花さん。
でもにっこり。

冉さんの手作りケーキ。私がお土産でお渡しした
八宝柑のジャムを使って作って下さいました。
悶絶級です。3個ほど頂きました。頂いてしまいました。
花さん、すみません…。美味しかっただけなんです。
ロウソクは、史さんが用意してくれました。
文先生の誕生日の時にも活躍してくれた、名脇役です。
個人的な話ですが、この夜、色々あって、実は皆の前で泣いてしまいました。
(と言っても、決してかっこいい話ではありません)
人前で泣いたのは何年ぶりだったか…。
忘れられない日になってしまいました。

翌日は、箱根芦ノ湖海賊船からロープウェーに乗って早雲山へ。
出発前のバスを待つひととき。

冉さん、花さんが近くの植物の実を集めてきました。
左の小さな赤い実はヤブデマリ、
中央の大きな実がサンショウバラ(ハコネバラとも呼ぶそうです)、
その脇の粒々の実がヤマボウシだよと教えて頂きました。
(知らんかった…)

その向こうでカメラマンになっている史さん。
彼女は、子供たち相手の仕事をされているからなのか、
動きがとても素早く、なかなか想う通りにフレームに収まってくれない方です。
故に貴重な一枚。

後ろに回ってみました。
なかなか良い構図の一枚が撮れました!

箱根海賊船。
実はもう乗り込んだ後の一枚。写っているのは同じ型の兄弟船です。

ボートに乗って楽しむ方たちも。
海賊船に乗った人たちと、お互いに手を振り合っています。
見知らぬ者同士のこういう光景は、当たり前のようでとても不思議な気がします。
民族の本能というか、営々と続いてきた日本人の歴史のようなものを感じました。

遠くを見つめている文先生。
あるいは、長澤延子の『寄港日誌』を想い浮かべているのかもしれません。

船の上で、偶然仲良くなったカメラ好きの男の子が、
あなたを撮る!といった気迫で私からカメラをもぎとって冉さんに迫った一枚。
冉さん、満面の笑顔で応えています。

その後、甲板の上で、船の跡に想いを馳せている(と勝手に思うことにします…)冉さん。
「ナルメ君を乗せてあげたかったなぁ」とつぶやいていました。
熱海での合宿で、チさん一家と遊んだ海を思い出しました…。
チさんたちが天津に旅立ったあの日から、
すでに一年が経っています。
チさん、テッさん、ナルメ君。
お元気でおられることを心よりお祈りしています。
それでは…。